販路確保へ地元で連携 平日の人手不足をカバー
兵庫県小野市下来住町の農事組合法人きすみの営農(構成員138人)は、2集落の水田40ヘクタールを集積。女性もオペレーターとして参画し、主食用米16ヘクタールやソバ10ヘクタールなどを栽培する。地産地消をモットーに、米は地域住民を中心に30キロ8000円(玄米、税込み)で販売するほか、ソバは全量を町内の飲食店に卸す。雇用する女性6人のうち3人はオペレーターとして活動し、人手が足りない平日の作業で活躍する。女性らの提案で直売所向けの野菜栽培に取り組み、今秋からイチゴの高設栽培も始めた。法人経営に女性の感性を取り入れつつ、地元重視の販路拡大で安定経営を図っている。
(9面・営農技術)
〈写真:トラクター作業が終わり、清掃する黒田さん(右)をねぎらう藤本さん〉