【宮城支局】特産品のころ柿作りを50年以上続ける、丸森町耕野地区の高橋隆衛さん(71)は「今年は豊作で、色づきも良い」と喜ぶ。1.6ヘクタールの園地で、大ぶりで長だ円形の「蜂屋柿」を中心に、小粒で甘味が強い「平核無(ひらたねなし)」を一部栽培している。
栽培管理で最も苦労するのが病害対策。特に炭そ病対策が不可欠で、6月から数回に分けて防除しているが、天候によって思うようにいかないことがあるという。
収穫した柿を1週間ほど熟成させた後、皮をむいて硫黄で薫蒸。風通しの良い場所につるし、1カ月ほど乾燥させれば、ころ柿が出来上がる。高橋さんは「柿農家も高齢化している。若い人を加えて、組合での出荷をこれからも続けていきたい」と話す。
〈写真:「今年は豊作で、色づきも良い」と高橋さん〉