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高付加価値米を直販 ―― 埼玉県杉戸町・株式会社「農業舎」(11面・営農技術)【2015年12月2週号】

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 埼玉県杉戸町の株式会社「農業舎」(網本欣一代表、43歳)では、水稲25ヘクタールで農薬や化学肥料に頼らない米作りを実践し、高付加価値販売につなげている。特に無農薬・無化学肥料で栽培する「コシヒカリ」5ヘクタール分については、水田を活用してポット育苗での成苗で植えている。移植後の根張りが良く、倒伏に強い稲にするのが目的だ。また、深水管理や水田の生物多様性を生かすなど、病害虫や雑草が発生しにくい環境づくりに取り組む。地域の慣行栽培と遜色ない収量を確保する圃場もある。電話やファクス注文などで全量を直販。田植えや稲刈り体験、生きもの調査などのイベントを積極的に企画し、顧客との信頼関係を築きながら販路を広げてきた。

(11面・営農技術)

〈写真:「いろいろな工夫を組み合わせて雑草や病害虫を防いでいる」と網本代表〉