2015年産国産大豆の取引が始まった。日本特産農産物協会が11月25日に行った入札取引では、普通大豆は60キロ当たり1万447円となり、上場数量1334トン全量が落札された。15年産は、最大産地の北海道では小豆などからの転換が進み、北海道・東日本の生育はおおむね順調に推移した。西日本が不作だった14年産(平均落札価格1万3380円)や、全国的に不作だった13年産(1万4168円)は高値水準で推移したが、15年4月をピークに価格は下げ基調にある。消費者の国産志向は続いており、豆腐や納豆メーカーからは国産大豆の一層の安定供給を求める声が上がる。
(8面・流通)
〈図:入札取引での落札価格の動向〉