農林水産省が11月27日に公表した2015年農林業センサス(2月1日現在、概数値)では、農業就業人口は5年間で約51万人減少し、209万人となり、65歳以上層の割合が過去最高を更新するなど高齢化や農家減少、後継者不足が進む日本農業の厳しい現状があらためて浮き彫りになった。また、個人では守りきれなくなりつつある農地や水路などの地域資源を、集落全体で保全する割合が増加していることも分かった。生産基盤の維持・強化に向け、農家の確保・育成とともに、集落活動を下支えする施策の充実が必要となる。センサス結果の概要を紹介する。
(7面・特集)
〈図:年齢別農業就業人口の構成(全国)〉