【北海道支局】根室市で酪農を営む坂井敏明さん(52)は、牧場や施設を出入りするとき、徹底して消毒するよう設備を整え、伝染病対策に余念がない。
牧場の出入り口には、車両のタイヤを消毒する噴霧器を2台備えている。そのうち1台は、ホームセンターで購入したスプレー式消毒器と小型エアコンプレッサーを組み合わせて坂井さんが自作。「2台備えることで、1台が故障しても使えるようにしました。用意すれば全員が協力してくれます」と説明する。
牛舎や施設の出入り口にはすべて消毒槽を設置。病原体侵入予防の効果をあげるため、施設の外に置いている。
坂井さんは「消毒には費用をかけています。伝染病発生で失う利益に比べれば、価値はあります」と話している。
〈写真:坂井さんと生乳処理室入り口の消毒システム〉