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羊肉の魅力届ける【山形県・12月1週号】

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 【山形支局】小高い丘の上に手作りしたログハウスで、ジンギスカンレストラン「ひつじや」を経営している村山市富並の西塚洋平さん(38)と妻の久美子さん。自家飼育した羊肉だけを使用し、「肉が柔らかくて臭みもなくとてもおいしい」と県内外から多くのファンが訪れる。
 羊の肉は一般的に柔らかく、クセがないラムと呼ばれる1歳未満の肉が好まれるが、西塚さんは「2、3歳くらいのものが脂肪の質もよく、羊本来の味が楽しめる。その味につくりあげるには、十分な育成期間をとることが重要で、与える飼料によっても肉の味が変わる」と話す。
 餌となる粗飼料には、地元の稲作農家との契約で15ヘクタール分の稲わらを調達し、自分の草地4ヘクタールで自らが栽培した牧草を給与。飼料用米やトウモロコシなどの濃厚飼料も与えるが、飼料について全て、西塚さんが吟味、納得したものだけを使用している。
 「自分が育てた羊の肉を、うま味が増した一番おいしい時期に食べてもらうことが、羊肉のイメージアップにつながる」と西塚さんは話している。

〈写真:レストランの前で西塚さん夫妻〉