ハウス6棟でナス18アールを栽培する岡山県総社市黒尾の宮﨑昭雄さん(73)は、難防除害虫のミナミキイロアザミウマ対策に土着天敵のタバコカスミカメを活用。市販天敵のスワルスキーカブリダニを併用し、農薬使用量を慣行比7割減らしている。タバコカスミカメが好むゴマを5月末から露地栽培し、寄生・増殖させる。ナス定植10日後の8月20日ごろ、ゴマを切りハウス内に入れる。暑い時期に放飼し、初期の増殖を促すのがポイントだ。ハウス内で育てるクレオメなども食べさせて、ナスの収穫が終わる翌年6月末まで温存させている。
(9面・営農技術)
〈写真:ナスを収穫する宮﨑さん〉