農林水産省は11月27日、2015年農林業センサスの結果(概数値)を発表した。販売農家の農業就業人口は、5年間で51万6千人(19.8%)減少し、209万人となった。平均年齢や65歳以上の割合は過去最高を更新し、販売農家数は30万4千戸(18.7%)減の132万7千戸となり、過半は後継者がいないことなども判明。深刻化する農家の減少や高齢化、後継者不足などがあらためて浮き彫りになった。環太平洋連携協定(TPP)大筋合意を受け、政府は輸出拡大など攻めの農業への転換を掲げた政策大綱をまとめ、具体的な施策は来秋をめどに詰める方針を示す。農業・農村の振興は"人"が要であり、農家の確保・育成につながる環境整備に全力を挙げる必要がある。
(2面・総合)