「水田がツシマヤマネコの餌場となり、保護に貢献できれば」と話す「佐護ヤマネコ稲作研究会」の春日亀(かすがめ)隆義会長(59)。長崎県対馬にだけ生息する天然記念物ツシマヤマネコは「最も絶滅のおそれが高い種」とされる。対馬市佐護地区の水稲農家や地域住民などが参加する研究会は農薬や化学肥料を減らし、ビオトープを設置するなどツシマヤマネコと共生する米作りに取り組む。環境省などが設置する「対馬野生生物保護センター」とも連携して活動し、収穫した米は「佐護ツシマヤマネコ米」として販売する。
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〈写真:水田わきに設けたビオトープを指す春日亀会長。冬季湛水にも取り組む〉