ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

防風林「職業選択に夢を追っていいのかも【2015年11月4週号】」

 ▼今年度変更されたばかりの大学新卒者の採用面接が、来年度は解禁を早めるという。経済界の朝礼暮改に、学生は「仕方ない」とあきらめムード。
 ▼ファストフード店内に数人の未就学児童が店員と同じ制服姿で並んでいた。ハンバーガー作り体験ができて予約は満杯だ。幼い心に職業への淡い憧れは宿るのだ。
 ▼動物好きの少年は、地元農業高校に獣医大学の推薦枠を知り、卒業までトップを維持し、夢を叶えた。親戚の酪農家の元に足繁く通い、牛飼育の楽しさを覚えた少女は獣医師の道を選んだ。二人ともNOSAI獣医師、夢を現実にしたのだ。
 ▼経済状況や世相により企業の浮沈は激しく、昔の人気企業は影を潜め、急速に成長した情報通信や娯楽産業が花形。宇宙ステーション(ISS)で活動する油井亀美也宇宙飛行士の姿から、手に届く夢と目指す少年もいる。
 ▼知り合いの北陸や山陰の企業では、地元出身の優秀なUターン転職者が集まっているという。情報通信や交通の発達で都市で働く魅力が薄れからという。昨年、若い新規就農者が増加し見直されつつある地方。農業法人に学生が行列をなす時代になっていい。多様な職業選択が重要なのだ。