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水車復活に仲間意識より強く【香川県・11月4週号】

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 【香川支局】観音寺市大野原町の「五郷里づくりの会」では、五郷地域活性化のシンボルとして、住民が協力して2013年12月に水車を復活させた。会長の藤岡修(ふじおかおさむ)さん(70)は、「共通の目的で団結した結果、より強い仲間意識が住民間で生まれました」と話す。
 同会は、五郷地区住民全員と協賛者、延べ300人以上が参加。農業資源の保全や集落活性化を目的に11年に結成された。活動は年間100回を超え、主に耕作放棄地や水車の管理を行う。里山歩きやそば打ち体験も開催するなど、精力的に活動している。
 水車は実際に、精米や粉ひきに活用されていて、小学校の地域学習の場としても利用される。児童たちは、自然を利用した昔ながらの道具を通し、先人の知恵や工夫を学んでいる。「農業の存在をアピールし、地域に興味を持ってもらいたい。将来、就農を希望する人たちが現れてくれれば」と期待を抱く。

〈写真:水車の前で五郷里づくりの会のメンバー〉