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若者好みの日本酒を【秋田県・11月4週号】

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 【秋田支局】JA秋田おばこ青年部協和支部(佐藤智治支部長)の部員と秋田県立大学の学生ら15人は「日本酒プロジェクト」の一環で、酒米「美山錦」の籾(もみ)すり作業を実施。学生は5月に田植えした同品種を、部員から説明を受けながら出荷用米袋(30キロ用)の梱包(こんぽう)、運搬に汗を流した。
 同プロジェクトは、地元酒蔵・奥田酒造店へ日本酒の原料になる酒造好適米(酒米)を提供するため、2013年からJA青年部が酒米栽培している取り組み。
 昨年、青年部の部員が生産した米で造った日本酒「純米大吟醸 きょう和びより」が完成。商品のネーミングやラベルデザインなどは大学生の意見を取り入れたものになっている。
 同青年部から奥田酒造店への酒米の納入量は年々増加。昨年秋からは、青年部部員が冬期間、同酒造店の蔵人(くらびと)として日本酒の仕込みもするなど、JA・酒造一体での酒造りに取り組む。
 「消費者・飲み手に対して、生産者である私たちが前に出てお酒のPR・売り込みをしていきたい」と佐藤支部長。「奥田酒造店の原料米を全量地元産にできるように力を入れていきたい」と意欲を見せる。

〈写真:籾すり具合を確かめるJA青年部員と県立大の学生ら。地元酒造と一体で、若者向けの日本酒造りを行う〉