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豪雪を逆手に保冷に活用【宮城県・11月3週号】

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 【宮城支局】県内有数の豪雪地域である七ヶ宿町に昨年完成し、運用が続いている県内初の雪室。米やソバ、野菜などさまざまな農産物を貯蔵するだけでなく、雪室ブランドとして今年から本格的に販売を始めている。
 雪室は、食材を保存する「貯蔵庫」と雪を保管する「貯雪庫」で構築。貯蔵庫は、1階と2階に分かれ、吹き抜けになっている貯雪庫とそれぞれ隣接。庫内の温度と湿度を1階と2階で変え、作物に合った保存が行える。
 貯雪庫にはダンプカー30台分の雪を入れるという。内部は断熱効果が高く、10月下旬でも高さ3メートルほどの雪が残っている。
 雪室を使うことで長期保存が可能な上、カビや夏場の暑さでの劣化を防げる。その他、ソバは寒ざらしのように風味が増す効果が期待され、昨年収穫して保存したソバを「雪室そば」として販売。雪室で保存した食材をブランド化して販売している。

〈写真:雪室の貯蔵庫内〉