【京都支局】「これまでの経験を生かすことができ、将来性があるのが魅力」と話す、宮津市由良地区の由良オリーブを育てる会で会長を務める藤本徳雄さん(65)。2013年に発足した会では、生産が縮小するミカンの代替作物としてオリーブ栽培に着手した。特産化に向けた加工品の製造も始まった。
7人の有志が始めた栽培は、香川県・小豆島などの先進地研修やアドバイザーの指導によって拡大。現在は会員16人で「ミッション」など7品種700本を管理し、本年度も百数十本を植栽予定だ。
昨年11月には葉を加工したオリーブ茶を商品化。今年は早摘みの実の塩漬けをイベントなどで販売している。
藤本さんは「来年からはオイルの商品化も始める。規模や会員を増やし、地域の活性化につなげたい」と意気込む。
〈写真:藤本さん(右)と会員の山下良一さん(68)〉