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北の大地で省力稲作 水稲湛水直播試験【北海道県・11月2週号】

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 【北海道支局】「水稲の生産コスト低減と育苗作業を省力化できる直播栽培は必要」と厚真町の畑嶋賢蔵さん(55)は、水稲30ヘクタール、大豆4ヘクタールを作付ける傍ら、JAや普及センターなどと連携し、水稲湛水(たんすい)直播栽培を試験実施している。
 直播栽培試験は、2013年に始まり現在は4戸で実施。畑嶋さんは14年から参加し、昨年は「ななつぼし」の10アール当たり収穫量がふるい目1.9ミリベースで535.5キロと予想を上回った。15年産は、ななつぼし、「ほしまる」「空育181号」で実施し、10アール当たり収穫量(1.9ミリベース)は、ななつぼし516.0キロ、ほしまる507.0キロ、空育181号604.0キロだった。
 畑嶋さんは「試験結果は思っていたより高い数値でした。直播栽培は育苗時の防除を省略でき、農薬使用量の低減にもつながるので、今後も継続していきたい」と話している。

〈写真:直播試験耕地(左)で生育状況を確認する畑嶋さん〉