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加賀れんこん 氷温熟成し通年出荷【石川県・11月2週号】

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 【石川支局】金沢市の農事組合法人蓮だより(川端崇文〈たかのり〉代表理事、37歳)では、河北潟干拓地で「加賀れんこん」を3ヘクタール栽培。昨年秋に全国2例目の氷温庫を導入し、氷温熟成に取り組む。
 収穫は8月から翌年5月。3月以降は変色しやすく、直売先の首都圏のレストランからの通年出荷の要望に応えられなかった。川端代表は冬の間、かまくらを使って野菜を貯蔵していた先人の知恵から氷温熟成を思いついたという。
 「氷温庫に入れて保存することで長期保存でき、通年出荷が可能になる」。また氷温で寝かせることで糖度とGABA(ギャバ)の値が上がり、粘り気も増すことが分かった。川端代表は試験を重ね、真空で保存すると2カ月半たっても鮮度が落ちないことを確認している。

〈写真:氷温庫内で保存している加賀れんこんを確認する川端代表〉