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サトイモ「津志田芋」 産地を守りつなぐ【岩手県・11月2週号】

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 【岩手支局】「おいしい『津志田芋』をたくさんの人に食べてほしい」と盛岡市津志田の吉田忠良さん(64)は同市特産のサトイモ「津志田芋」の生産に励んでいる。焼酎も開発され、特産品としてのさらなる発展に期待は高まる。
 畑約15アールで栽培する吉田さんは、4月上旬に芽出しを行い5月初旬に定植。9月下旬ころから収穫を開始する。
 市場に流通するのは子芋や孫芋だが、津志田芋は親芋も食味が良いことから、盛岡商工会議所は親芋を使った焼酎を発案。2008年から「里芋焼酎 津志田」を発売している。親芋は「かしら」と呼ばれる。同商工会議所都南支所の鈴木義博支所長は「かしらを有効活用し、津志田芋の風味がしっかり感じられるよう改良を重ねた」と話す。
 「若い後継者が出てきてほしい」と吉田さん。「もっと栽培面積を増やして、盛岡市の特産品として広めたい。良質なサトイモが取れるこの産地を次代につなげていきたい」と話す。

〈写真上:「今年もおいしい津志田芋ができました」と吉田さん〉
〈写真下:「里芋焼酎 津志田」。720ミリリットル」1369円(税込み)〉