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財政審 転作作物の助成単価引き下げ求める(2面・総合)【2015年11月2週号】

 財務省の財政制度等審議会の分科会は4日、水田農業の構造改革に向け、飼料用米など転作作物の助成単価引き下げを求める提言をまとめた。「高い助成単価は競争力強化に逆行する」と指摘するとともに、供給過剰となっている米の需給調整への予算の重点化は「強い農業づくりに適合しているのか」と明記。行政による生産数量目標の配分を廃止する2018年産に向け、輸出拡大や高収益作物への転換など農家の経営判断に基づく生産を促す政策への転換を求めた。ただ、農林水産省は現行の支援を基本に飼料用米などへの転換を強力に推進してきており、政府内での相反する対応に生産現場の農政不信は避けられない。

(2面・総合)