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擬似雑穀「キヌア」で地域元気に【山梨県・10月4週号】

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 【山梨支局】上野原市では、農業生産法人「上野原ゆうきの輪 合同会社」(杉本公司代表)を中心に、産官学が連携して、全国初の国産キヌア(ヒユ科の擬似雑穀)による地域おこしを目指している。
 さまざまな雑穀のうちキヌアだけは国産品が無く、需要があることも確認。販売を始めると、日本全国から注文があったことから、消費者ニーズに応えるため、化学農薬や化学肥料を使用しない国産キヌアの栽培に挑戦している。
 収穫したキヌアは、水稲と同様に脱穀、皮むきをしたものや、パフ状スナック、パウダーに加工して販売。現在、収穫量が少ないため、ネットでの個人向け販売が主だが、品切れ状態だという。
 「個人の取り組みだけでは地域の活性化は難しい。産官学の連携事業にしたかった」と副代表の大神田良行さん(65)。上野原市や地元の帝京科学大学などと連携し、キヌアでの地域おこしを進める。

〈写真:上野原市大鶴のキヌア畑で大神田さん〉