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津軽伝統の漬物作り42年【青森県・10月4週号】

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 【青森支局】「あっという間の42年。大変だと思ったことは一度もありませんでした」と話す、弘前市高杉地区「JAつがる弘前高杉そさい研究会」(会員3人)会長の梨田定さん(82)。津軽伝統の漬物「大根の葉くるみ漬け」など一年を通して生産・加工・販売まで手掛けている。
 加工する漬物は10種類以上。全て無添加・減塩で「大根のにしん漬け」「赤かぶの千枚漬け」「まめ漬け」など昔から地域で親しまれている伝統食ばかりだ。大根の葉くるみ漬けは、タカナで酒かすとダイコンをくるんだ漬物で地域のごちそうとして正月などに食べられていた。しかし、手間がかかるため、現在は家庭で作る人はほとんどいなく業者でも少ないという。
 梨田さんは「このまま無くしてしまうのはもったいない味です。代々受け継がれてきたこの味を残していきたい」と話してくれた。

〈写真:手際よくタカナで酒かすとダイコンを包む梨田さん〉