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水稲新品種「ささ結」 食味に自信【宮城県・10月4週号】

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 【宮城支局】「猛暑の影響もなく、無事に育てることができた」と、黄金色に実った稲穂を手に取る大崎市古川の加藤憲治さん(66)。妻のちよ江さん(62)、息子の実(まこと)さん(37)とともに、水稲とシソの周年ハウス栽培に取り組んでいる。
 水稲は、11ヘクタールで「ひとめぼれ」や「ササニシキ」など5品種を作付ける。2013年から栽培を始めた「ささ結(むすび)」は、この10月に市場デビューした新品種。試験栽培から携わっている加藤さんも、ブランド確立の一端を担う。今年は109アール作付けし、「出来はまずまず。食味値だと80以上はあるだろう」と十分な手応えを感じている。育てやすく、注文も多いため来年は面積を倍増させる予定だ。
 直接販売の強化を今後の目標に挙げる加藤さん。「同じ志を持つ仲間とささ結のブランドを広げながら、お客さんとの信頼関係を築いていきたい」と抱負を話す。

〈写真:稲穂を手に粒張りを確認する加藤さん〉