日本有数の米産地である新潟県魚沼市で、飼料用米の生産・利用が拡大している。魚沼市自給飼料生産組合の酪農家4戸(経産牛130頭)は、搾乳牛に1日1頭当たり7キロの飼料用米をTMR(混合飼料)で給与。2014年産米は340トンを利用し、飼料費を約1千万円削減できた。玄米の保管と消化性を高めるための破砕・運搬作業はJA北魚沼に委託する。実践前には、県畜産研究センターが酪農家ごとにコスト低減額を提示し、技術指導した。飼料用米給与に対する酪農家の負担や不安を、地域一丸で解消した成果が出ている。
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〈写真:飼料用米を23%含むTMRを手に桜井さん〉