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耕作放棄地を再生 無農薬でかんきつ【高知県・10月3週号】

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 【高知支局】「農業は面白い。樹(き)の成長を見るのも楽しいし、手をかければ応えてくれる」と話すのは、高知市春野町にある「青山農園」の青山洌(きよし)代表(72)。耕作放棄地を再生させ、無農薬での果樹栽培と加工品販売に意欲的に取り組んでいる。
 青山代表は栽培依頼があった須崎市や土佐市など県内6カ所(約2ヘクタール)で、「土佐ブンタン」を中心に小夏やユズなどのかんきつを栽培している。栽培開始時から無農薬栽培にチャレンジ。現在では全ての樹園地を無農薬で栽培する。12年には高知県のかんきつ栽培では初めてとなる有機JAS認証も取得した。
 年間を通して販売できるようにと加工品にも力を入れ「土佐の果実・飲むゼリー」などを生産。「無農薬・無添加なので、自然そのものおいしさ」と自信をのぞかせる。
 今後について、「現在は果汁の業務用販売が中心だが、ゼリーやアイスの原料としての販売も増やしたい」と話してくれた。

〈写真:「無農薬にこだわって作っていきたい」と話す青山代表〉