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わな猟で農作物の被害削減へ【福島県・10月3週号】

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 【福島支局】「震災後、放射能の影響でイノシシの食用ができなくなったため猟師が減り、農作物被害が増えて困り果てていました」と話す新地町杉目の目黒清明さん(74歳・水稲11アール、パイプハウス7棟)は、早急に被害を食い止めなければとの思いから、イノシシの捕獲に本腰を入れて取り組む。
 手始めに箱わなを2基購入したが、わなの中の餌には興味を示さず、思った以上に捕獲ができなかった。「守りの捕獲では成果が上がらない」と考え、ワイヤ式の足くくりわなを購入。さらに、イノシシの生態を知るために本を購入し勉強した。
 その努力が功を奏し、2013年の20頭を最高に震災後から計50頭ほどを捕獲。最近では、他集落の被害報告も新地町役場経由で目黒さんに連絡が入り、捕獲に出向く。
 目黒さんは「後継者不足が深刻な問題。関係機関・団体・地域が協力し指導員を含めた人材育成が急務だ」と話す。

〈写真:わなを仕掛ける目黒さん〉