ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

15年産米/生産数量目標 初の達成が確実に(2面・総合)【2015年10月2週号】

再生産可能な米価確保を
 2015年産主食用米の生産数量目標は、達成が確実な状況となった。農林水産省が2日発表した15年産主食用米の予想収穫量(9月15日現在)は、過剰作付けの解消と、平年並みの作柄見通しから、前年産比41万5千トン減の746万7千トンとなり、目標を4万トン程度下回った。16年6月末民間流通在庫量は、前年同期比23万トン減の207万トンとなる計算だ。すでに各JAの概算金は、前年産比を上回る水準となっている。ただ、2年前の水準には届いておらず、稲作農家の経営は依然厳しい状況にある。さらに大筋合意した環太平洋連携協定(TPP)交渉に伴う無税輸入枠の影響懸念も広がる。再生産可能な米価を確保し、将来に向けて営農継続が見通せる環境整備を急ぐ必要がある。

(2面・総合)