ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

加工で地場農産物を後押し【岡山県・9月4週号】

150923_09.jpg

 【岡山支局】「船穂町産の最高級『マスカット』を100%使用してワインを製造することで、マスカットを一年中PRできるようになった」と、ふなおワイナリー有限会社(倉敷市船穂町水江)の狩山恭三代表取締役(64)は話す。
 同社は、船穂町の特産品「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を原料とするワインの製造・販売を行うことで、農家所得の向上、新規就農者の確保・育成、観光客の増加 ―― など、地域振興に寄与することを目的に2004年7月、設立された(倉敷市が資本の53%を出資)。ワインには1本当たり生食用のマスカットを約2房も使用。極甘口・甘口・中口・辛口の4種類を製造している。
 「ピオーネワインやピオーネジュース、白桃や金時人参(にんじん)など地元の特産品を使った新商品を開発している。今後もさまざまなイベントに出向き、マスカットワインをメーンに、これらの新商品を通じて倉敷市特産品の魅力をPRしていきたい」と狩山社長は地域振興に意欲的だ。

〈写真:新商品のスパークリングワインを手に狩山社長〉