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兄と妹力を合わせ水稲、野菜【山形県・9月4週号】

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 【山形支局】春はダイコン、夏はカボチャ、秋はネギ、そして冬はキャベツと多品目の野菜栽培を取り入れ、周年農業を行っているのは、酒田市刈穂の成澤貴行さん(34)、美保さん(31)兄妹。主食用米5ヘクタールと飼料用米2.3ヘクタールに野菜栽培を加え、経営安定を目指している。
 兄と妹の2人で仕事をすることに、「良いことも悪いことも、何でも言い合えるのが兄妹の利点」と貴行さん。作業の打ち合わせは畑や作業場で行い、自宅では農業のことは一切話題にしない。「オンとオフをはっきりさせることが、共同作業を長続きさせる秘訣(ひけつ)かも」と美保さんは話す。
 「今は、作物づくりに集中したい。生産物を売り切れば、おのずと経営も安定する」と話す貴行さんの傍らで、「調理師免許を生かして、6次産業化にも取り組みたい」と美保さんが続ける。将来の農業経営を模索し、兄妹で共に歩む日々だ。

〈写真:ネギの収穫作業に取り組む貴行さんと美保さん〉