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2014年の新規就農者/13.5%増の5万7650人 青年は2万1860人で最多(2面・総合)【2015年9月3週号】

 農林水産省は4日、2014年の新規就農者数は前年比13・5%増の5万7650人となったと発表した。前年を上回るのは、11年以来3年ぶり。特に49歳以下は、21.9%増の2万1860人となり、年齢別の統計を開始した07年以降、最多を更新した。同省は、青年就農給付金など関連施策の効果を強調する。ただ、青年新規就農者の3割は、生活が不安定なことなどから5年以内に離農しているのが現状だ。地方自治体への調査でも、約3割の市町村が給付金受給者の定着見込みを「8割未満」と回答した。農家の高齢化や担い手不足が深刻化する中、新規就農者の確保・育成は、持続可能な農業の確立や農村集落の維持・活性化に欠かせない。就農を後押しする環境整備はもとより、営農と暮らしの両面からの継続的なサポート体制の強化・拡充が求められる。

(2面・総合)