【福島支局】白河市の金子満さん(68)とイチ子さん(69)夫妻は、廃材などを使ってイノシシよけ防護柵を手作りした。空き缶をつるして音をたてるようにしたところがポイントだという。
自宅付近にある農地は約300アールと広いため、電気柵を設置すると相当な費用がかかる。「低コストで効果のある防護柵が設置できないか」「音が出るような柵であればイノシシよけになるのでは」と考え、製作した。
金子さんの柵は、廃パイプを5メートル間隔で地面に立て、コンバイン用結束ひもを張り、所々に空き缶を2個ずつつるしている。缶は飲み口部を切り取り、底に穴を開けてひもを通してある。
今年3月、農地の外周約450メートルに設置したところ、8月4日現在まで、イノシシ被害はなく、柵内に入られた形跡もない。「非常に安価で作成できるのでお薦めです」と金子さんは話している。
〈写真:農地の外周約450メートルに設置〉