農林水産省は19日、北海道網走市内の一部圃場で、ジャガイモ生産に甚大な被害をもたらす難防除病害虫・ジャガイモシロシストセンチュウ(Gp)を国内で初めて確認したと発表した。発生範囲の特定調査を開始するとともに、土壌の移動防止などまん延防止対策を徹底する。新たな病害虫の侵入・まん延により、農業生産が深刻な打撃を受けた例は少なくない。近年でもウメやモモなどの核果類を侵すウメ輪紋ウイルスなど国内未発生病害虫が侵入し、産地に大きな影響を与えている。Gpは、土壌を介して移動するため、同省は「対策を徹底すれば、急速にまん延する恐れはない」(植物防疫課)とするが、早期根絶へ万全の対応が求められる。
(2面・総合)