「農業に可能性をすごく感じる。もっと農業を面白くできる」と愛知県碧南市日進町の鈴木啓之さん(31)。代表を務める鈴盛農園では、ニンジン1.2ヘクタールなどを栽培し、全量直販する。色鮮やかな7色のニンジンを作付けるほか、在来種も食味が良く在圃性に優れるため、主力品種で導入する。商品名には、就農を後押ししてくれた祖母・りりさんへの感謝を込めて「スウィートキャロットリリィ」と名付けた。販売先には、客層に合わせた自作POPを提供し、ブランド化を徹底する。就農4年目の今年は、前年の売り上げを半期で達成した。伝統を引き継ぎつつ、若者の感性で工夫を凝らして経営拡大している。
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〈写真:サツマイモを収穫する啓之さん(右)と林さん〉