【宮城県】チンゲンサイやコマツナ、トマトなどの栽培が盛んな名取市杉ヶ袋地区で、井戸掘りで農業を支える大友智義さん(77)。ハウス周辺や家屋周りを中心に、40年以上前から井戸掘りを手掛けている。
最初に直径2メートルほどの穴を掘り、そこに直径約150センチの塩ビ管を入れてその中を大友さん特製の弁を付けた管で掘っていく。中にたまった土は管を引き上げて取り除き、ある程度掘り進めると今度は最初よりも細長い塩ビ管を入れて、同様の作業を繰り返す。
震災で埋まってしまった井戸の修復も頼まれ、地区の便利屋として活躍している大友さん。「チンゲンサイなどの葉物はいい水をかけると味が良くなる。農家の方々にはいいものを育ててほしい」と思いを込める。
〈写真:「いい水でおいしい野菜を育ててほしい」と大友さん〉