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釣り糸トラップで鳥獣被害軽減【高知県・8月2週号】

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 【高知支局】南国市で栽培面積が増えているトウモロコシで、ハクビシンやハトなどによる鳥獣被害が増加。同市長岡地区でトウモロコシ140アールを栽培する伊尾木健さん(45歳、他に水稲130アール、野菜40アール)は、釣り糸を使った「ハクビシントラップ」を畑の外周に設置し、鳥獣被害を大きく減らしている。
 トラップは鉄パイプを畑の周囲に打ち込み、10センチと100センチほどの高さに10号の釣り糸を張り、鳥獣を寄せ付けないもの。家の近くの良心市にも、鳥よけにパイプに糸を張ったものを置いている。費用は10アール当たり5千円ほど。
 「このトラップを始めて3年目になるが、ハクビシンなどが慣れてきている。今後はPE(ポリエチレン)の釣り糸を使ったり、ハクビシンが触れると音が鳴る物をつけたり、もっといろいろ考えないかんねえ」と話す。

〈写真:自作のトラップを前に伊尾木さん〉