神奈川県三浦市南下浦町の株式会社高梨農園では、3.8ヘクタールで生産した約35品目の野菜を運営する3店舗の直売所やマルシェなどに出荷して販売する。農園を取り仕切る髙梨尚子さん(36)は「消費者の反応が直〈じか〉に返ってくるのが直販の魅力。誰が買って食べてくれるかを知ることで、消費者のニーズを知ることができる」と話す。旬を迎えた食べごろ野菜を薦めて、一番おいしい状態で味わってもらえるよう心がけている。自家産野菜で手作りするジャムやピクルスなどの加工品も、土産物として好評だ。複数の販路を設けて多角販売し、経営の安定化を図っている。
(7面・流通)
〈写真:ハウスでトマトを収穫する尚子さん。「経営を安定させて、直売所で販売する野菜の量を増やしたい」〉