【山形支局】川西町下小松の島貫孝一さん(70)方では、転作田約80アールで花ハス「誠蓮(まことはす)」を栽培し、妻のオフヂさん(70)とともに花や葉を出荷している。
島貫さんが栽培する誠蓮は、花弁が多い八重咲き種。以前は転作地に大豆を栽培していたが、ブドウの収穫作業と重なり作業が追いつかないことから、手間のかからない花ハス栽培を始めた。
この時期、花ハスのつぼみが鶏卵大に膨らみ始めると早朝から刈り取って出荷し、葉はお盆のお供え用に直径約30センチのものを、9月から10月中旬には、生け花用として花弁が散った蓮台(花托)、直径3~4センチの大きさのものを箱詰めし、出荷する。出荷の最盛期となるお盆前は、早朝から深夜まで作業が続く。
栽培当初の観察ノートを今でも大切に保管している島貫さんは「背丈ほどの高さに育ち、収穫時は突風に一番気を使うが、これからも続けて育てていきたい」と話す。
〈写真:「花ハスはお盆向けの他、生け花用としても親しまれている」と話す島貫さん〉