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育てた牛を競り市に出したい【福島県・8月1週号】

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 【福島支局】「今後は良質な系統へ入れ替えながら、5年後には母牛を10頭に増やし、将来は30頭ぐらいに規模を拡大したい」と話す須賀川市あおば町の竹田ゆかりさん(30)は、今年5月に繁殖和牛4頭を購入し、良質牛生産に取り組んでいる。
 両親が和牛の繁殖を営んでいて、竹田さんは結婚を機に空いた時間を使い実家で経理を手伝っていた。
 経営の中で、人工授精にかかる技術委託代が大きな出費になっていると感じ、父親に相談。2010年に人工授精師免許を取得。経費削減させ、牛の受胎率もアップしたという。
 牛との関わりが多くなるうち、「この技術を生かして、いつか自分で育てた牛を競りに出荷したい」と独立への思いをふくらませる。
 夫の隆一さんと両親の支援を受けて、兄弟の協力のもとで建てた手作りの牛舎で、繁殖和牛の飼養をスタートさせた。
 会社員の隆一さんも週末は2人の子どもと畜舎へ。竹田さんは「夫の協力と両親のアドバイスなど、全面的に支えてもらい家族には本当に感謝しています」と話している。

〈写真:牛と一緒に竹田さん〉