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マンゴー「キーツ種」を地域の顔に【高知県・8月1週号】

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 【高知支局】土佐清水市で"幻のマンゴー"といわれる「キーツマンゴー(キーツ種)」を栽培しているのは、足摺岬有限会社(土佐清水市)の井村敏雄社長(75)。青果販売だけでなく、6次産業化にも力を入れ、「土佐清水市の名産品にしたい」と取り組んでいる。
 「キーツ種はおいしいが、生産者が少ない。どうせならおいしいマンゴーを作ろうと考えた」と話す井村さん。今年で8年目を迎えるが、「栽培技術に関する情報が少なく、今でも勉強中です」と話すように、沖縄県をたびたび視察する他、独学で栽培技術の習得に努めている。
 現在の栽培面積は16アール。生産したマンゴーはJAに出荷する他、取引先を通じてインターネットで販売する。4年前からは、「こだわっている」という意味の方言「りぐっちゅう」から「りぐっちょキーツマンゴー」と命名し、ブランド化した。
 最近では規格外品の加工販売にも着手。昨年、アイスクリームコンテストに応募する業者に原料として果肉を提供したところ、準優勝と好評だったことから、正式な提供依頼が届いている。
 また、自らも無添加でヨーグルト用のソースやジュースに加工。地元のイベントなどでの販売でも評判が良く、加工品販売にも手応えを感じていて、「設備を整え、本格的に加工に力を入れたい」と意欲をみせる。

〈写真:マンゴーハウスで「今後は加工の勉強もしたい」と井村さん〉