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かんきつ/「酵素剥皮」で手軽にきれいに 農産加工に用途広がる(4面・流通)【2015年8月1週号】

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 温州ミカンをはじめとしたかんきつの皮をむく「酵素剥皮」という技術が、農産物加工に取り組む農家などから注目を集めそうだ。酵素を利用するため、刃物や酸・アルカリを使用する従来の方法よりも手軽で、形状や香り、果汁など果実そのものが持つ、本来の品質を損なわずに加工が可能だ。農研機構では、皮むきの手間や生ごみ処理の煩わしさから、生鮮果実を敬遠する消費者に向けた新商品開発に生かせるのではと期待を寄せる。酵素剤さえあればすぐに導入可能で、安全性も高く、農家など小規模向けの加工にも適応できる可能性が広がっている。

(4面・流通)

〈写真:外皮が厚いブンタンでも、手で簡単にむくことができる〉