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牛舎内が5度ほど低く【熊本県・7月4週号】

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 【熊本支局】「この時季に気を付けたいのは、暑熱による牛へのストレスです」と話す、宇城市の野村康生(のむらこうせい)さん(39)。家族とともに経産牛80頭、育成牛50頭を飼養している。
 野村さんは10年前、老朽化した経産牛用の牛舎を新築。その際、既存の構造ではなく、暑熱対策を重視した。「トンネル換気を基本として、さらに暑熱対策を強化するためにクーリングパッドを設置しました」。吸気口付近にクーリングパッドを設置することで、外気は水の気化熱で冷却される。これを大型換気扇10台で牛舎内へ引き込むと、畜舎内の温度は外気温と比べ5~6度低下する。
 クーリングパッドの効果について「通常のトンネル換気以上の効果をもたらし、夏場の畜舎環境改善と牛へのストレス低減につながりました。牛だけでなく、人にとっても日中の作業が体力的に楽になりましたね」と野村さんは笑顔で話す。

〈写真:クーリングパッドを設置している牛舎〉