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地場産果樹で果実酒製造へ【福島県・7月4週号】

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 【福島支局】郡山市と三菱商事復興支援財団が連携して、地域農業の再生を目指す事業「果樹農業6次産業化プロジェクト」を進めている。今秋から、県産果実を使ってワインとリキュールの醸造が始まる。市内では、ワイン用ブドウを栽培する農家の育成も行われ、地域振興にも期待が高まっている。
 財団では、「産業復興、農業振興」を目的に、県産果実を使ったリキュールとワインの醸造、商品の販売を郡山市に提案。郡山市も、農業再生のため地域の特産品を使った6次化商品の開発支援に取り組んでいることから、連携してプロジェクトに取り組むこととなった。
 プロジェクトでは市内を中心にした約10戸の協力農家からブドウやナシ、リンゴ、モモなどを買い取る予定で、今秋からワインとリキュール造りを始め、来春からの販売を見込む。一方、県内では少ないワイン用ブドウの栽培農家育成に取り組む。
 財団では「醸造販売事業が地場産業として地域に根差してくれれば」としていて、将来は、醸造と販売のノウハウを身につけた地元住民で施設を運営していくことを目指している。

〈写真:ワイン用ブドウ栽培農家を育成する様子〉