ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

メロン新品種 生産地復活の起爆剤に【島根県・7月3週号】

150715_07.jpg

 【島根支局】島根県が県内のメロン生産拡大への足掛かりとして開発した、新たなメロン「ゴールデンパール」。2014年度から本格的に生産が始まり、消費量の減少や生産者の高齢化で落ち込んだメロン産地の救世主として、主力のアムスメロンに次ぐ特産品への成長が期待される。島根県農業技術センターでは研究を兼ね、作付け農家への普及を進めている。
 松江、出雲、大田の9戸の農家(43アール)で試験栽培を行い、昨年は大阪市場を中心に春作と秋作合わせて約2トンを出荷。高級メロンとして市場の評価も上々だ。
 出雲市内で栽培を行うJAいずもアグリ開発㈱の三島雄太取締役(26)は「農業技術センターと協力した試験栽培中ですが、大玉を安定生産するのが目標です」と話す。
 栽培農家も増加傾向にある中で、さらなる知名度アップに向け、県やJA、生産者が一丸となり洋菓子店とタイアップしたスイーツフェアなどのイベントを開催するなど、消費者へのアピール活動にも熱が入る。

〈写真:「Lサイズを安定して栽培したい」と三島取締役〉