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快適な牛舎へ80台の換気扇【香川県・7月3週号】

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 【香川支局】約1ヘクタール1棟の広大な牛舎を2013年10月に新設・移転した有限会社将基酪農(高松市香川町)。トンネル換気方式のフリーバーンを採用し、縦150メートル、横66メートルで、横部分に約80台の換気扇を取り付けた。牛舎内には風速2.5メートルの風が通り、体感温度はぐっと下がる。「電気代は発生するが、それ以上のメリットがある」と佐々木さん。
 常に外気が牛舎内に入るので温度、湿度ともに低くなり、牛にとって快適な環境がつくられる。結果、季節によって乳量が落ち込むことなく保たれ、昨年は導入した初産牛が多い中、4800トンを出荷した。
 牛乳は、夏場に需要が多く、乳価も高くなる。夏に多く出荷するには、6~9月に授精し、春に出産することが求められる。特に気温が高い7~9月までの3カ月間の受胎率を比較すると、旧牛舎では10~13年までの4年間平均が2割を切る中、昨年は冷夏とはいえ約2倍の4割になった。

〈写真:84台設置された換気扇〉