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サトウキビ作りの伝統を次世代へ【静岡支局・2015年7月2週号】

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 【静岡支局】掛川市南部地域(旧大須賀町横須賀)は、江戸時代から現在まで続くサトウキビの産地で、北緯34.5度に位置するサトウキビ栽培の北限といわれる。この地で作られる砂糖「よこすかしろ」を子供たちに伝えていきたいと鈴木武史さん(よこすかしろ保存会代表・57歳)は奮闘する。
 砂地を利用して作られるよこすかしろは、別名「白下糖(しろしたとう)」と呼ばれる高級和砂糖だ。黒糖よりもあくを丁寧に取り除くため、さわやかな後味が特徴で、ミネラル分を豊富に含んでいるため健康にも良い。
 よこすかしろは、4月に苗を植えて11月に収穫。その年の気候によって出来が大きく左右される性質があり、年によっては収穫量がゼロになってしまう。「よこすかしろブランドを仲間と大切に、未来につなげたい」と鈴木さんは話す。

〈写真:サトウキビを背景に鈴木さん〉