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ブドウ/棚下を明るく 着果量増やしても高品質 ―― 広島県立総合技術研究所農業技術センター(15面・営農技術)【2015年7月2週号】

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光反射マルチ・垂直枝配置栽培 収量は8割近く増加
 「光反射マルチを敷設すると棚下空間の光条件が向上し、垂直枝も配置できる」と浜名洋司研究員は、ブドウの葉を示して説明する。広島県立総合技術研究所農業技術センター果樹研究部は、園地に光反射マルチを敷いて増収を図る「光反射マルチ栽培」の技術を開発した。また、従来のH型整枝の棚から新たに畝の上に主枝を伸ばし、そこから棚下に垂らした新梢〈しんしょう〉にも実を付ける「垂直枝配置栽培」も併せて導入すると、収量が8割近く増加する。広島県世羅町安田で「シャインマスカット」「ピオーネ」「サニールージュ」などブドウ2.5ヘクタールを生産する株式会社サンワファームは、今年から露地シャインマスカット10本に導入し、収量や品質を確認している。

(15面・営農技術)

〈写真:光反射マルチ栽培と垂直枝配置栽培を導入した園地でシャインマスカットを確認する浜名研究員〉