2.5ヘクタールで「さしま茶」を生産する茨城県境町の有限会社「長野園」(長野和子代表、63歳)は、40年以上守り続ける地元の在来種(35アール)で緑茶と紅茶を製造し、「大地のブレンド」「のびのび和紅茶」と名付けて販売する。ほうじ茶にショウガを調合し、ホットミルクで作る「しょうがほうじ茶ラテ」や緑茶に県花のバラの花弁をブレンドしたローズ緑茶など個性的な商品をそろえ、全量直販する。「茶を飲まない人に興味をもってもらえる商品を作りたい」と茶園管理責任者の花水理夫〈はなみずみちお〉さん(41)。ネーミングやパッケージデザインを一から企画し、商談会に積極的に参加して販路拡大を図っている。
(6面・流通)
〈写真:在来種の茶園で。「木の一本一本に個性があり、魅力的でおもしろい」と花水さん夫妻〉