【新潟支局】水稲の直播栽培で省力・低コスト農業を実践している上越市南方の農事組合法人「龍水みなみがた」の代表理事・塚田浩一郎さん(71)。今年も水稲作付け31ヘクタールのうち、13ヘクタールの直播栽培に取り組んでいる。
同法人が行う直播栽培は、12~13センチの深さで耕うん、荒かきをし、播種の1日前に本代かきで田面をトロトロにした上で、播種当日の朝に落水するというもの。播種時の田面の硬さの目安は、1メートルの高さからゴルフボールを落とすとボールが隠れるくらいにする。種もみは、無コーティングの発芽もみを使用し、播種は、6条の直播専用機で点播している。
「1人で播種作業ができ、1日で2ヘクタール程度播種できるので、定植に比べて大幅に時間や労力の低減になります。出芽率が高いので、除草剤が1回で済み、コーティングの資材がかからないので、コストが安くあがります」と塚田さんはメリットを話す。
〈写真:6条の直播専用機を使って点播している塚田さん〉