NOSAI連鹿児島(鹿児島県農業共済組合連合会)は、主に園芸施設共済加入者を対象として圃場の土壌診断を実施する。酸度(pH)や電気伝導度(EC)、硝酸態窒素など10項目以上を分析し、「土壌診断処方箋」に結果をまとめて農家に配布する。必要に応じて説明会を開き、農家ごとに面談して処方箋の解説や施肥に際しての助言をすると同時に土作りに関する研修も行う。2014年度は2260点を診断するなど利用する農家も多く、施肥設計の改善に役立つと評価も高い。
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「処方箋を見ながら施肥計画を立てている。肥料価格は高騰しており、適切な施肥によるコストカットが経営に役立っている」と薩摩川内市東郷町斧渕のファーム森園の森園知さん(25)は話す。ハウスでブドウ77アールとキンカン10アールを栽培するほか、水稲80アール、温州ミカン30アールも作付ける。
(5面・NOSAI)
〈写真:NOSAIの職員から処方箋の説明を受ける森園さん(左)〉