ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

無線操縦ボートを自作 ―― 水稲除草剤散布請け負い 農家の作業軽減に貢献【大分支局・2015年6月3週号】

150617_08.jpg

 【大分支局】玖珠町北山田の神尾哲也さん(48)は、無線操縦ボートを自作し、昨年から、移植後の水稲除草剤散布に活用している。
 地域の水田での作業を請け負っていて、散布面積は10ヘクタールを超える。神尾さんに作業を依頼している藤本勝美さん(71歳、水稲1.6ヘクタール)は、「畦畔(けいはん)を歩き回ることも、圃場に入る必要もない。労力が軽減されることが一番いい」と笑顔で話す。
 ボートの製作にあたって、「玖珠は山間地が多く、狭い圃場も多い。地形に合わせて重量や大きさを考慮した」と神尾さん。機体は、小回り性能を重視し、速度に応じて散布量を自動調節する機能も付け、均一な散布を目指す。10アール当たり約1分で散布が完了する。
 「新しい試みで若手農業者に農業の楽しさを伝えたい」と話し、ボートの販売やリース、操作指導を計画しながら「広めることで地域全体の農作業の軽減につながれば」と意欲的だ。


〈写真:無線操縦ボートで散布作業をする神尾さん〉