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神奈川県から岩手県にIターン就農 ―― 米崎りんごの産地守りたい【岩手支局・2015年6月3週号】

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 【岩手支局】高校時代に訪れ、果樹栽培に興味を持つきっかけとなった陸前高田市に今年4月、神奈川県から移住してきた安生亮太さん(20)。同市の特産リンゴ「米崎りんご」の生産者を目指し、同市に新規就農した。
 安生さんが初めて同市を訪れたのは2013年3月の高校2年生の時だ。このとき立ち寄った直売所の店内に米崎りんごが並んでいて「リンゴの産地といえば青森県などをイメージしていましたが、岩手県の沿岸部で3月の後半にリンゴと出合えたことに驚きました」と振り返る。
 実家は非農家だが、家庭菜園をきっかけに幼いころから農業に興味を持ち、農業高校に進学して野菜を専攻。同市を訪れ果樹に興味を持ち、同年5月には同市の果樹農家で2泊3日の研修を受けた。
 本年度から2年間は研修期間として、複数の果樹生産者の園地で経験を積む安生さん。「この2年間を大切にしたい。全国的には小さな産地かもしれませんが、米崎りんごという名前をずっと残していきたいので」と未来に向けて話してくれた。


〈写真:リンゴの生育を確かめる安生さん〉